岡 莉々香 / ソプラノ

~ 春期、秋期参加 ~

2024年春合宿と同年オペラハイライト公演《こうもり》に参加させて頂きました。
ソプラノの岡莉々香です。
農楽塾と私の出会いは4月2日の《こうもり》のアデーレ役のオーディションでした。
その後、合格通知を頂いたのが4月5日。
この4月5日はなんと《こうもり》が150年前の1874年にTheater an der Wienで初演された日でした!!
なんとも運命的!と勝手に紐付けて喜んでおりました。
そこから春合宿で群馬の地を訪れ、そのあとはとてもありがたいことに農楽塾から奨学金を頂き、彰子さんが講師として参加されているイタリアのウンブリア州にあるTodiという街で行われているTodi vocal artsを2週間受講させて頂きました。
そしてせっかくヨーロッパに行くのであれば!と思い、ちょうど7月頭にウィーンの彰子先生のご自宅で《こうもり》稽古があるという事でしたのでイタリアに行く前にそちらも参加させて頂きました。
私は大学を卒業してからすぐにサントリーホールのオペラ・アカデミーでイタリア語の作品を勉強していたので、ドイツ語から少し遠ざかってしまっておりました。
ですが、今回改めて今のまで学んできたものを残しつつ、真っ白な新しい気持ちでアデーレと向き合うことができたのも、彰子先生、マエストロニルス、青木ゆりさん、クリストフさんが生きたドイツ語を叩き込んでくださり、私のナチュラルなところからアデーレの要素を引き出して下さったからです。
稽古中は彰子先生やマエストロニルス達から頂いたエッセンスをなかなかすぐに体現することができず、もどかしい、悔しい時もありました…が!その試行錯誤する時間からとても多くの感情、多くの事を学びました。
本当にそのことが幸せなんだと今改めて思います。
春合宿から本番まで、世界の数々の舞台を主役として踏んでこられた彰子先生から、先生も演じられたアデーレを通して様々な事を学べた事、本当にこれからの財産となりました。
また今回共演させて頂いた皆様、表には出る事はなくとも色々な方面から支えて下さった全ての関係者の皆様のチームワークが最高で最強でした。
そしてそして!お客様の暖かさ!!!
こうした素晴らしい方々が自然と集まってくるのも中嶋先生を筆頭に農楽塾が10年以上継続され発展をし続けている事の賜物なのだなと思います。
今回このような機会を頂き、農楽塾の一部に携われた事が本当に嬉しいです。
最後に、この経験を糧にアデーレのセリフを借りまして…!
「私も先輩達のように世界へ羽ばたいてみせます!!!!!」

橋岡 成海 / テノール

ウィーン国立歌劇場・合唱アカデミー所属
ウィーン市立音楽芸術大学声楽科3年生

~ 春期、秋期、マスタークラス参加 ~

「ウィーン国立歌劇場ソロデビューを果たした今思う事」
常に自然体で在る。今回のプロダクションを共にした共演者から学んだ事です。
彼らは舞台の上でも楽屋口でも常に同じ人でした。
自然体で在るって文字面では簡単そうで、いざ舞台の上に立つとそうもいかないものです。

僕の中では「よし、役に入るぞ」と、どこかスイッチオンする瞬間が必要な事だと思っていたのですが、彼らからはいい意味でそれが全く感じられませんでした。
その境地へ到達するにはきっと場数や経験が必要だと思うので今回の経験は本当に貴重な第一歩となりました。

特に僕は日本で大学院やオペラ研修所という所を修了していないので、演出稽古がスタートした最初の数週間は「こんな自分で大丈夫なのかな」とほぼ毎日考えていました。
でも一番大切な事は立ち振舞(身なりの動かし方)や演じる事ではありません。
自分のパーソナリティを尊重して、役に落とし込んであげる事。
自分の身体の内側から湧き出てくる本物の感情を引き出す。
そうすると、それらは自然とついてきます。

私が通っているウィーン市立音楽芸術大学では”Musikdramatischer Unterricht”という授業が4年間必修科目であります。
内容は年を重ねる事に舞台にフォーカスされていきますが、1年間は日常の中にある動きや、感情そのものにフォーカスして「感情をエネルギーに変える」(具体的に身体のどこでエネルギー感じて、どこから放出するか等)という実践を週に2回、一コマ2時間という取り分け長いカリキュラムで組まれています。
今回の稽古期間中ではまさにその授業で教えて頂いた事が多方面で活きました。

実は初めて参加した農楽塾でもそのようなレッスンがありました。
皆で輪になって、真ん中に水晶玉があるイメージでそこを見つめます。
その水晶玉の中に「楽しかった思い出・悲しかった思い出」等を映し出し、そこへ両手を差し出して自分の身体へ取り込み、身体全身を使って吐き出す。

今思い返すと笑えますが当日はそれが難しく感じて、1ターンパスした思い出があります。でもそれって難しい事ではなくて普段していないだけのこと。
日本では大人になればなるほど感情を押し殺して社会に馴染もうとする傾向がありますよね。
その長い生活の中で感情が湧き出てくる所に蓋がされてしまっています。
まずはその蓋を外してあげる作業が大切かもしれませんね。

今回のデビューはまだ始まりにも過ぎません。これからも自分自身のパーソナリティを愛して、基礎の技術に磨きをかけ、オペラ歌手として精進を続けていこうと思います。
(2022年6月)


中山 茉莉 / メゾソプラノ

ウィーン市立音楽芸術大学オペラ科卒業生
ウィーン国立歌劇場専属合唱団

~ 春期、秋期参加 ~

皆様こんにちは。メゾソプラノの中山茉莉です。
すっかり春めいてまいりました。春の訪れとともに、気持ちを新たにお過ごしの方も多いでしょうか?

5月上旬にウィーン国立歌劇場専属合唱団のオーディションがあり、その場で採用の言葉を頂いてから、早10ヶ月が過ぎました。
正団員となる前にも何度か同歌劇場の一部の公演に関わらせていただいておりましたが、9月からはほぼ毎日、歌劇場に歌いに通う日々が続いております。
既に長年合唱団で歌っていらっしゃる先輩日本人歌手の方には、アルトでは初めての日本人正団員ではないかとお聞きしました。

オーディションの直前まで、通っている音楽大学の卒業試験のリハーサルがありました。すぐに舞台用の白塗りメイクを落とし、オーディション用に着替え、走ってオーディションに向かいました。
到着後は緊張する間もなく、悔いなく課題を歌いきりました。

現在仕事をご一緒している同僚達が、真摯に聴いてくださっていた姿が今でも思い出されます。
スケジュールを調整してくださったり、惜しみなく課題の準備をサポートし、応援くださった方々には、感謝の気持ちでいっぱいです。

働き始めてから、楽しいだけでなく学びとなる経験がつきません。
様々な作曲家・音楽家による、様々な種類の音楽に毎日触れているのですが、自分の声に合う曲ということを考えることもなく、同時に何作品ものオペラを稽古しているおかげでしょうか、それぞれの作曲家の個性が一層際立って感じられることが多くなりました。

今そこにいる人だけでなく、亡くなった作曲家といった今そこにいない人の存在までもが、楽譜や舞台制作を通して感じられることには、言い尽くせぬ喜びがあります。

また、たくさんの人々がそれぞれの専門の仕事をすることによって1つの舞台が成り立っていることを間近で見られる舞台裏の雰囲気は、私がオペラを学び始めたときからずっと大好きなものです。
日々それを感じられることが、嬉しくて仕方ありません。

そして、それぞれのやり方で人生を楽しんでいるなぁといつも感じさせてくれる、才能と
個性が豊かな合唱団の同僚たちは、いつも私に大きな刺激を与えてくれます。
賢くて、驚くほど温かく豊かな心を持っている彼らからは、舞台についてだけでなく、生きることそのものついても同時に学んでいるような気がします。
そのような素晴らしい環境で、自分がずっと学んできたことを活かして仕事ができているのは、この上ない幸せです。

音楽の街と言われるウィーンで、それもウィーン国立歌劇場で、歌の仕事をできるとは、思ってもみなかった幸運です。
まだまだ学ぶことの尽きない身ですので、初心を忘れず、自分ができることに精一杯向き合い、経験を浪費せずに積み重ねていきたいです。
最後になりますが、皆様が心身ともに健やかにお過ごしになられますよう、心より願っております。
(2022年4月)


青木ゆり / ピアニスト

ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場
Lindemann Young Artist Development Program 在籍

~ 春期、秋期参加 ~

こんにちは!農楽塾2期生の青木ゆりです。
この度、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場の「リンデマン・ヤングアーティスト育成プログラム Lindemann Young Artist Development Program」に、2019/2020シーズンのメンバーとして在籍することになりましたことをご報告いたします!

米国には、各地の歌劇場にヤングアーティストプログラムと呼ばれる研修制度があり、これは研修生(歌手・コレペティ)が歌劇場からお給料をいただきながら、訓練を受けるというものです。

日本人では、メゾソプラノの重松みかさん、バリトンの大西宇宙さんが同様のプログラムに在籍していたことで知られています。

私は今回、メトロポリタン歌劇場のプログラムの、年に一人か二人しか取らない「ピアニスト/コーチ」の枠に合格し、2019年8月末より最長2年間の研修を開始します。

オペラの「お」の字も分からない頃から農楽塾に迎え入れていただき、コレペティとして鍛えていただいたことは本当に幸運なことで、この経験があったからこそMETの厳しいオーディションを乗り越えることができたと思っています。

私は、実は春と秋両方合わせると、足かけ5年、計8回も参加しています!
オペラというものは、一人で勉強することは不可能なもので、先生や環境、仲間たちとの出会いがすべてであると言っても過言ではありません。

農楽塾はそういった意味でたくさんのものをもたらしてくれました。 何より貴重だったと感じるのは、音楽面での勉強にとどまらない、舞台作りに関して、またオペラという生き物に関しての、生きた知識です。
特に秋期の塾では、様々な立場、役割の方が一堂に会し、献身的に仕事をされる様を間近で見られたことが大きかったです。

「オペラカンパニー」というナマモノのコミュニティの中で、いち音楽スタッフとしてどのようにあるべきか、皆が気持ちよく仕事をするために、自分はどうしたらいいのか。

初めて参加させていただいた頃は何も分からず、やることなすこと空回りしてばかりでしたが(笑)、回数を重ねるにつれ、実践の中で色々なことを観察し考えることができました。

させていただいた経験は多岐に渡り…英語やドイツ語で行われる稽古で弾いたり、下手くそな指揮をしたり、コーチングをしたり、しまいにはパート譜を作ったり、ちょっとした編曲をしたりなんてことも…。
全てが、生きた素晴らしい経験でした。

春期の塾では、一流の講師の先生方の教えを受け、それは自分の演奏に活かすだけではなく、自分が歌手のコーチングをする際に使える知識、財産そのものとなりました。
また、舞台人としての在り方、コンプレックスとの向き合い方…歌手たちの抱える根本的な悩みや葛藤が解き明かされていくセッションに同席しながら、コレペティとしてこういう人たちを支えていくにはどうしたらいいのか、たくさんのヒントを得られました。

とにかく、農楽塾には私が必要としていた全てのことが揃っており、また継続的な参加によってある種の定点観測を行えたことは、私にとって大きな大きな糧となりました。
そしてまた、群馬の解放的な空気の中で、地元の方々の愛情溢れるサポートによって作られている農楽塾の学びの環境は、この上ないものです!

農楽塾で過ごした5年間のおかげで今の自分があります。
私自身はしばらく塾に参加することは難しくなってしまいますが、パワーアップして塾に戻って来られるよう、修行に励んで参りたいと思います。

これからも、より多くの音楽家、特にコレペティを志望するピアニストの皆さんが、塾に飛び込み素晴らしい経験を積んでくださることを、心から希望します。 長くなりましたが、ご報告でした!
(2019年7月)


千葉 菜々美 / ソプラノ

ドイツ・ニュルンベルク音楽院在学生
~ マスタークラス、春期参加 ~

私が農楽塾でお世話になることになったのは、2019年2月に開催された中嶋彰子総監督のマスタークラスを受けたことが発端でした。
そしてその年の4月にあった合宿に参加しました。2019年はちょうど大学院を卒業し、海外留学を考えている年でした。

国際的に活躍されている先生方に教えて頂けること、合宿中は音楽のことだけに集中できる環境が整っていること、疲れた練習のあとには美味しいご飯が待っていること、素晴らしい生活ルーティーンの中で過ごすことができました。

これまでに海外へ一度も出たことがなかった私にとって、とても刺激的な合宿でしたし、海外留学がより現実的になったのを覚えています。合宿後、オーストリアに行けることになり、Aupair制度という制度を使ってホストファミリーと共同生活をしたり、受験をしたり。

紆余曲折がやはり私にもありましたが、総監督やたくさんの方からの温かい声援もあり、現在は無事ドイツのニュルンベルクで大学院に通うことができています。
農楽塾へ参加していなかったら、今の自分はないと思います。いつかまた成長した姿で農楽塾に顔を出せますように!!!
(2020年12月)


宮里 直樹 / テノール

二期会会員
~ 秋期参加 ~

僕が参加させて頂いたのは2016年の秋講座でした。開催地は群馬で、この講座のタイトル通り「農業も楽しんで勉強する」という、一見オペラとは関係が無さそうではあったのですが、元々叔父が農業に詳しい事もありとても興味がありました。

僕が参加したのは秋だったので稲刈りを参加させて頂きました。
まだ知り合ったばかりの塾仲間たちと汗をかきながら一緒に農業に触れる、僕の経験には全く無く、本当に楽しかったです。

肝心のオペラ講座では、彰子さんが直筆で考えられた台本による寸劇、それもお客さんが普段は見る事のない「オペラのオーディション」を題材に、どのようにオペラの公演が出来るのかを劇にしていました。
僕はちなみにKY韓国人テノールの役でした(笑)
オーディションの待合室だったり、オペラのワンシーンの稽古風景だったりと斬新な舞台でしたが、普段勉強出来ない「役者」としての勉強を沢山でき、新しい引き出しを作る事が出来ました。

心身共に本当に幸せで充実した時間でした。
(2020年6月)


小林 信哉 / 遊穂自然農園 代表

農楽塾農作部
~ 春期、秋期参加 ~

世界中が新型コロナの嵐の中、田んぼでは春の陽射しを浴び、早苗は力強く育っています。
農楽塾の田植えは5月21日に行いました。

植物の世界にもウイルスによる病気はあります。
稲では縞葉枯れ病です。別名「幽霊病」と呼ばれています。
発病すると葉が黄色と緑色の縞模様になり、葉先が下向きに下がります。
その姿が「うらめしや〜」と両手を下げる幽霊に見えるようです。

防ぐ為、媒介するヒメトビウンカという2ミリほどの虫を殺虫剤で退治するのですが、効果は上がりませんでした。
耐病性のないコシヒカリなどは危機的状況になりました。
そこで耐病性の品種を育成し普及させました。

するとウイルスが稲の中で増殖できず、数年後、虫や稲の体内ウイルスが激減し危機を脱しました。
日本人はウイルスだけでなく細菌、カビなどと命懸けで共生して来ました。
地元のお祭りというと五穀豊穣と疫病除けです。それが歴史的文化となりました。
健康に生き抜くため、現代人は何をどうして行くのでしょう。

農楽の体験、すっぴんの心に自然の恵みが染み渡っている気がします。私は自然といっしょに音楽家の皆さんを楽しく応援します。
(2020年6月)


増井めぐみ / ソプラノ

農楽塾総監督助手/字幕&衣装
~ マスタークラス、秋期参加 ~

今まで狭い世界でしか歌っていなかった私にとって、少しでも外の世界を見て自分を変えたい!
そんな思いで2016年にオーディションに挑戦しました。
オーディションもレクチャーも殆ど英語とドイツ語で進められ、圧倒的に足りないのは語学力だ…とまずは思い知らされた訳ですが、それでも私の音楽性と表現力を評価して下さり、秋公演への招待メッセージが届いた時は家で飛び跳ねて喜びました(笑)。

そして仲間達と1週間寝食を共にし板倉町の皆様の完璧なサポートを受けながら迎えた秋公演。
フィナーレでは会場全体が一つになり、色々な方々への感謝の思いが溢れてきて泣きそうになりながら歌いました。

農楽塾で私は舞台人としての誇りと自信、そして何より歌う事の喜びを学ばせて頂きました。
翌年からは総監督の助手として秋公演に携わらせて頂く機会に恵まれました。

実行委員の皆様と行動を共にする事により、表と裏を通して舞台全体を見渡すという事が舞台人にとってどれだけ大切な事なのかを実感しています。
農楽塾は群馬にいながら世界の音楽に触れる事ができる素晴らしいアカデミーです。
(2020年5月)


松島 理紗 / ソプラノ

ウィーン市立音楽芸術大学オペラ科在学生
公益財団法人 ロームミュージック ファンデーション 2020年度奨学生

~ マスタークラス、春期、秋期参加 ~

第1回目より農楽塾に参加させていただいております、ソプラノの松島理紗です。
農楽塾は私にとって舞台人・国際人としての在り方を考える大切な機会です。

歌手の基礎である発音、発声、演技、文化、語学これら全てを一流の先生方から徹底的に学ぶことのできる機会はとても有難く、また多くの仲間との出会いも貴重で今も多くの塾生と交流が続いています。
都会で育った私は子供の頃より外で遊んだり自然と触れ合う機会が少なかったため群馬の豊かで美しい風景の中で感覚を開放できました。

またベートーヴェン、シューベルトやヴェルディなどをはじめとする偉大な作曲家達も自然に囲まれて作曲していたのかと考えると”人間”の生み出す芸術により親しみを感じるようになりました。

自然がなぜ美しいか、それは何も飾らずそのままの状態でそこに存在しているからであり、自分らしさを受け入れ自然体で舞台に立つことの大切さを中嶋彰子総監督から教えていただきました。
(2020年6月)


ジョナサン・シュターク / Jonathan Stark / 指揮者

ライヒナウ夏音楽祭2020音楽監督

~ 秋期参加 ~

I often think back to Noura Juku.
Especially because it gave me tools that proved to be extremely valuable in my further career. Noura Juku showed me, for example, that even very large projects can be implemented – without breaking down.

A strong team and consistent work are half the battle.
It is quite possible that this insight helped me to win the Athens International Conducting Competition in March 2019.

Today I am the music director of the SommerSalon Wartholz, a music festival in Lower Austria, where we also produce operas.

I benefit from many of the experiences I was able to gain at Noura Juku, and this will continue in the future – because since Noura Juku my career has become increasingly international.
In the 2020/21 season I will make my debut with the Athens Philharmonia Orchestra.
(2020.June)


鳥木 弥生 / メゾソプラノ

武蔵野音楽大学、洗足学園音楽大学講師
藤原歌劇団団員

~ 春期参加 ~

千住明作曲「滝の白糸」そして笈田ヨシ演出「蝶々夫人」というふたつの印象的なプロダクションで中嶋彰子さんとご一緒したご縁で、農楽塾に参加しました。

ロシア、イタリア、スペイン、フランスと放浪して出産を機に帰国し、狭まりそうだった視野を改めて広げることができ、音楽、舞台の新しい知識や経験を得るとともに、今まで経験したことのなかった農作業や収穫の喜びも知ることができ(息子も一緒に!)、素晴らしい仲間にも出会えました。

学びの場、そしてインスピレーションの泉として、また私自身も参加したいですし、ぜひ、若い音楽家、舞台人の皆様にも飛び込んで欲しいと思います。
(2020年6月)